自宅に置いてあるiMacが2008 Earlyモデルで発売から10年以上経っているため動作がかなり重い。
Mac OS Lionが標準搭載されていたMacで、対応しているmacOSはEl Capitanまで。
古いMacだけど、ちゃんと起動するので、快適に使えるようにしてみました。
古いMacを快適に使えるようにするための方法
予測変換機能などをオフにしても文字入力も遅くなるレベルなのでまず、パーツの変更から検討しました。

iMac 2008のメモリは、公式サポートの最大容量が4GBで、2GBが二枚挿さっています。
iMac 2008の非公式なサポートは6GB(4GB+2GB)。メモリを増やしてみようと思いましたが、4GBは規格が古く、既にレアメモリになっているため高額だったので取りやめました。
同様にiMacはノートPCのCPUを採用しているためにCPUの交換もレアなCPUになってしまっていて、そもそも手に入れるのが難しい状況です。
起動やデータのやり取りにかかる時間を短縮するためにSSDに交換する方法も考えましたが、SSDを買ってクローンを作成するなどの手間とコストを考えると他の方法がいいかな?と思いました。
iMacで軽量なChrome OSを起動して利用する。
次に候補になったのが、無料のLinux系のOSをインストールする方法です。
WindowsをBootcampでインストールしたところで、スペックが古いので現状のMac OS Xを利用しているのと同じですね。

Chromebookなどに利用されているChrome OSであれば外部メモリーから起動出来るので、こちらを採用してみました。
USBメモリーやSSDから起動すればHDD特有のカリカリ音がしなくて静かですし、起動速度も高速なので快適になりそうです。
USBメモリーからChrome OSを利用する手順
Chrome OSはフリーで配布されているOSです。技術者向けのGitHubで全てが公開されていて、インストールすることが出来ますが、さすがにエンジニアでないとそれは難しい。
今回はあらかじめUSBメモリーから起動しやすいように構築してある「CloudReady」を利用しました。
手順1:Chrome OSのファイルを手に入れる
まず、CloudReadyのページからファイルをダウンロードします。
トップページからダウンロードページにすぐに飛べるので、無料のホームユースを選択
次に起動に使うマシンを選択します。Windows機とMac & Chromebookに分かれているので、iMacなのでMac版をダウンロードします。iMac 2008に搭載されているCore 2 Duoは64bit CPUなので64bit版をダウンロードします。
ダウンロードしたZipファイルを「The Unarchiver」などで解凍してbinのファイルにします。
手順2:Chrome OSの起動用USBメモリーを作成する
次にMacにインストールされているChromeブラウザにChromeアプリ「Chromebook リカバリユーティリティ」をインストールします。
USBメモリーはUSB2.0以上で、容量は8GBもしくは16GBの物を利用
リカバリーディスクユーティリティを見るとSDカードでも問題なさそうなので、SDカードがいい人は試してみてください。
USBメモリーをiMacに挿したら、先程インストールしたChromeアプリを起動し解凍したファイルをUSBメモリーにインストールしていきます。画面右上にある設定(歯車マーク)から「ローカルイメージを使用」で先程解答したしてできたbinのファイルを指定してインストールするだけです。インストールが終わったら完成。
手順3:MacでUSBメモリーに入ったChrome OSを起動する
インストールが終わってすぐに利用する場合は、リンゴマークから再起動を選択してmacOSを一旦終了します。
再起動が始まったらキーボードのOptionキーを押しっぱなしにしてくと起動できるディスクが表示されるので、「EFI Boot」となっているものがUSBメモリーからの起動なので選択して起動します。
画面が切り替わると「CloudReady」のロゴが表示され、Googleアカウントの入力を求められるので利用していたGoogleアカウントでログインすれば自動的にChromeに入っていたブックマークなどは同期されます。
インターネット利用だけならChrome OSで充分すぎた
今回、USBメモリーからChrome OSを起動して使い始めましたが、このブログを書いているのもChrome OSからです。ブラウザが利用できればブログを書くのも当然でききるので、軽量なChrome OSらしくサクサクと文字入力ができています。
Chrome OSは軽量で快適ですが、macOSの癖が問題です
特別な使い方をしない場合はChrome OSが軽量なので便利ですね。古いパソコンを家に放置していて使い道に困っていたらChrome OSを利用してみてはいかがでしょうか。
MACのキーボードはそのまま使えますが、文字入力の際の半角と全角の切り替えがどうしても「英字キー」と「かなキー」を押してしまう癖が出てしまいます。
Chrome OSでは「コントロールキー」と「スペースキー」を同時押しで入力が切り替えられます。Chromebookのキー配列はMacのキー配列とほぼ同じなんですが、そのまま使えるようになりませんか…
また、Appleのマジックトラックパッドもブルートゥース接続のトラックパッドとして利用できますが設定変更などはできないので、スクロールの方向に戸惑います。
USB接続のマウスが一つあると便利かもしれません。
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