WWDC 2018がAppleのキーノート(基調講演)でスタート
開発者向けの1週間ほどのイベントなので、内容はアプリを作っている人向け
Apple製品の新しいOSの重要な新機能についてキーノートでは触れられています。
WWDC2018のキーノート発表されたOS
- iOS 12
- watchOS 5
- tvOS 12
- macOS Mojave(10.14)
iOS 12は古い端末(iPhone 5s)までをサポートしており、システム全体が高速化されている。事前に大幅な変更はせず、iOS 11をチューンナップしていく方針と噂があったので、iOS 11をサポートしているiPhone 5sがそのままiOS 12でもサポート対象に含まれたようだ。
この記事を読むような方であれば、目玉機能についてはメディアなどで確認して、おおよそ把握していると思うので、特に重要だと思ったARについて紹介したい。
AppleはAR推し
ARはAugmented Reality(拡張現実)のことで、ポケモンGOを代表とする現実空間と仮想を合わせてアプリ上に表示するもの
iOS 11からARkitと呼ばれる開発者向け機能があり、現行でVersion 1.3でiOS 12ではARkit 2となる。
メジャーアップデートで出来ることが大幅に広がった。
ARkit 2の概要
ARkit 2では、アプリ上で複数のiOS端末をつなぐことが出来るようになる。
iPhoneとiPadをつないでゲームをしたり、建築用のデータを見たりすることが出来る。これまでは、ARは一人で楽しむものだったのでAR体験を共有出来るのは、大幅な強化だ。
キーノートでは、ARアプリの共有デモとしてレゴのARゲームが紹介された。
デモの内容は、組み立てたレゴをアプリで画面内に写すとARでゲームが楽しめ、2人でレゴの周りを拡張したり、消火活動を行っていた。
iOS 12では、ARkit 2を利用した測定アプリがApple純正でインストールされる。
カバンなどの立体は、計測したい場所をマーキングしてサイズを計測でき、平面の場合は、画面内に納めれば一瞬でサイズが計測出来る。
ARkit 1を利用した測定アプリはすでにApp Storeに並んでいるが、Apple純正が自動的にインストールされるのであれば、こちらを使ったほうがいい。
またARkit 2では、AR上に配置したものを記憶しておくことが出来るので、家具などを配置して部屋の模様替えをシミュレートする際にも役に立ちそうだ。一度AR上で置いた家具は、次に表示したときも置いたままになっているので、新たにAR上で家具を追加しようとするときに再配置する必要がない。
共有が一番の進化
ARはこれまで一人で楽しむものだった。
それがARを共有出来るようになったことで、まるでそこにあるかのように、同じ物をそれぞれの視点から見ることが出来るようになったことは大きい。
これまで出来なかったアプリが作れるようになる。
ARアプリが増えていったタイミングでHololensのようなメガネ型の端末をAppleは投入してくるのではないだろうか。
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